都市を舞台として展開される、人間の可能性をしるために、水上温泉郷、極楽よりいざ参らんと、勇んで程なく二週間が経つ。
とてつもない速度で、経験、知識を積み上げ、整理が追いつかない。
なのに、もっと、もっとと、はやく急かす。休息をと横になっても、まだ行ける、もっと行ける、なんでも行ける、と。
自らの可能力に興奮し、その可能性の成就のために、壊滅させねばならぬ諸々を壊す労力を厭い、壊されなければならぬ人格は慄き、今の力量からできることを探す涼やかさに終わる。
こんな感情のパッケージが、何度も繰り返される今しがたにこの頃に。
僕は、これからどうなるのだろう。なにが起こり、なにを感じ、どの様に総括するのか。
まったくわからない、自分のこと。